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お家でできる!「発表会の練習法」~緊張しない方法は?~

お家でできる!「発表会の練習法」~緊張しない方法は?~

子どもの習い事で不動の人気を誇る「ピアノ」。小さい頃からピアノを習うことで、技術的なものだけでなく、子どもの将来に役立つ色々な力を伸ばすことができます。

そこで、全5回でお届けする『ピアノが上手くなる、ピアノで子どもを伸ばす方法』。これまで「音感」「リズム感」「音符・譜読み」「ピアノの練習方法」と取り上げてきました。最終回となる今回は、ピアノを習っている人ならば、一度は経験するであろう晴れ舞台「発表会」に注目しました。

そもそもなぜピアノの発表会をするの?発表会に向けてどんな練習をすればいい?発表会は何を着ていけばいいの?

今回も、そんなピアノの「発表会」に関する疑問を、宮地楽器ピアノ講師小野田先生に聞いてみました。

▼今回インタビューした先生

なぜ、ピアノの発表会をするの?

ピアノの発表会は「プロセス」の経験が大切

――なぜ、ピアノの発表会をするのでしょうか?発表会の目的とは?

「発表会」は、日頃の練習の成果を発表する場です。お家の方やお友達に演奏を聴いてもらったり、また、個人レッスンで普段聴く機会がない、同じ教室の生徒さんの演奏を聴くという目的があります。

また、広いホールなど、レッスン室やお家より響きの良い空間で、良いピアノで弾くことは、とても大切な勉強になります。緊張感がある中で弾くという経験、ステージのマナーを学ぶことなど、色々な経験と勉強ができる場でもあります。

ただ、発表会の目的、最も重要なことは、舞台上で完璧な演奏をして、100点満点をもらうことではありません。発表会当日の本番に向けて、どのように練習して、曲を仕上げていくかという、プロセスが一番大切なことなのです。

発表会の練習は、普段の練習よりももっと力が入って、頑張ることが多いですよね。ですから、そういった曲の仕上げ方も勉強になりますし、本番前に曲を仕上げることで、達成感も得られます。コツコツ練習して努力することを学び、胸を張って舞台に立つ。練習の段階から発表会本番までのプロセスを経験することが、とても大切なことなのです。

連弾も良い経験に

――発表会ではよく連弾を行っていますが、連弾をするのはなぜでしょうか?

2人で1台のピアノを一緒に弾く「連弾」は、相手の音やリズムを良く聴く必要があります。「リズム感」の回でアンサンブルの話をしましたが、連弾はリズム感、拍子感、音感を養うことができます。

また、ソロで弾くよりも音が増えますので、音楽の厚みを味わうことができます。ピアノ曲だけではなく、原曲がオーケストラの曲や、アレンジされた曲など、さまざまなジャンルの曲を弾く機会にもなります。また、お友達や兄弟と連弾することで、お互い切磋琢磨しながら練習することができるのも大きなメリットですね。

一人ひとりにぴったりの、その子が輝く一曲を

――発表会で弾く曲はどのように選ぶのでしょうか?発表会向けの曲というのもあるのでしょうか。

私は、弾きたい曲があるお子さんは、できるだけその希望を優先しています。弾きたい曲を弾く、自分で選んだ曲を弾くというのは、何よりのモチベーションになりますからね。ずっと先も本人にとって思い入れのある大切な一曲になりますので、できるだけ希望の曲を選んでいます。

ただ、もし希望の曲がまだ少し難しいなという時は、来年に弾こうねと目標にしています。また、弾きたい曲がないお子さんや、どんな曲があるのかわからない、どんな曲が良いのかわからないというお子さんには、何曲か私がピックアップして、お子さんの前で弾いてみて、選曲してもらいます。

発表会では、作曲家のメッセージを大切にしたい、さまざまな調性を学んで欲しいという点から、できるだけ原曲で弾いています。例えば「エリーゼのために」は、「ミレミレミシレドラ~」であって、それが絶対なのです。ですから、発表会の曲で初めて短調に触れるということもあるでしょう。発表会は本当に大きな成長のチャンスですので、できるだけそれぞれのお子さんの状況や能力に応じて、選曲しています。

また、「発表会向けの曲」というのは、確かにあります。ただ、派手な曲が一番映えるかというと、そういうわけでもないのです。「この子にはこの曲が合う」という、一人ひとりにあった、得意とする分野の曲が、やはり舞台上で一番映える曲となりますね。

例えば、ショパンを弾かせたらこの子はよく歌うとか。指がよく動くからモーツァルトの音がきれいに出るとか。たくさんの方に聴いていただく場ですので、そのお子さんに合った得意とする曲を、本人の好みも聞いて、話し合って決めています。

発表会に向けて、家ではどんな練習をすればいい?

――発表会に向けて、家での練習はどのようにするのが良いのでしょうか?

発表会の練習は、日頃の練習の延長線上にあるものです。ただ、今まで弾いていた曲よりもあまりに難しすぎてしまったりすると、弾くだけで精一杯になってしまいますから、選曲は大切ですね。

お家での練習は、本番にピークを持っていけるようにするため、先生と良く相談して練習スケジュールを決めるのが良いと思います。3、4歳の小さなお子さんが、発表会より1ヶ月も早く曲が仕上がってしまうと、その曲に飽きてしまうということも起こります。演奏的にも気持ち的にも、一番のピークを発表会当日に持っていけるように、上手く練習を組み立てていくことが大切なのです。

――お辞儀や入退場の練習はしたほうが良いですか?

もちろん、必ずして欲しいですね。発表会の本番が近づいてきたら、本番用のお洋服や靴に身を包んで、お辞儀もきちんとして、演奏して、というリハーサルを重ねていくことが大切です。本番と同じように行うことで、本人の気持ちも盛り上がっていきます。

発表会に初めて出演する小さなお子さんには、そもそも「発表会」とはどういうものかというのを、絵に描いて説明したり、映像を見せたりということもしています。またお家でも、発表会が近づいてきたら、お家の方にお客さんになってもらって、お辞儀をして、演奏して、お辞儀をして、という流れを是非練習して下さい。

なかなか暗譜ができない!暗譜のコツとは?

――暗譜のコツはありますか?

楽譜を覚えて弾く「暗譜」のコツは、曲全体の構成や曲のテーマを理解することが一番のポイントです。あとは音名で視唱をして覚えていく。きちんと曲に気持ちをのせて表現することで、体全体で感じて弾くということも大切です。

暗譜をするには、ひたすら弾いて弾いてというのではなくて、楽譜をよく見たり、片手ずつ練習したり、音楽として曲を理解して弾くことが重要です。

ただ、練習スケジュールを立ててきちんと練習をすすめていけば、発表会近くになった時には、曲はもう頭に入っているという状態になるでしょう。ドレミを一から覚えるのではなく、自然に曲を表現することによって生まれてくる、体から音符が生まれてくるようなそんな感覚で曲を覚えることができてくると思います。

発表会前に「間違えないようにね」は、言ってはいけない

――発表会で緊張しないためには、どうしたら良いのでしょうか?親は子どもにどんな声かけをしたら良いでしょうか。

発表会で多少なりとも緊張するのは当然ですし、かえって適度な緊張感が良い集中力を生みますので、緊張してはいけないということはありません。練習は本番のように、本番は練習のようにと心がけて弾くことですね。また、リハーサルのような形で、緊張感の中で弾くという練習を事前にしておくことも、本番での緊張感を和らげてくれると思います。

また、舞台経験の積み重ねも大切です。私のクラスでは年に2回、発表会、グレード試験、と舞台に立つ機会を設けています。他にもコンクールや学校行事でピアノ伴奏をしたり、そういった舞台を数多く踏んでいくという経験も大切ですね。

ただ、全く緊張しないお子さんもいますし、数日前からドキドキしてしまうお子さんもいます。お子さんの性格は、そのお子さんによってさまざまですよね。過剰に声をかけてしまうと緊張してしまうタイプだったり、逆にちょっと発破をかけないとエンジンがかからないタイプだったり。そのお子さんに合った、先生や親御さんのケアが重要ですね。先程もお話しましたが、目的は舞台での完璧な演奏ではありませんので、親御さんは、お子さんをあたたかく見守ってあげて欲しいです。

本番で思うような演奏ができなくても、失敗からも学びますし、発表会本番だけが全てではありません。お子さんが発表会に向けて頑張ってきた姿を、親御さんは一番身近で見ていらっしゃると思います。発表会を通して、ピアノや音楽が嫌いになってしまったり、練習が苦痛になってしまうということは無いようにしないといけません。

どんなお子さんでも、親御さんに褒めてもらうというのは何よりうれしいことでしょう。親御さんには、「頑張ったね」、「いっぱい練習したね」、「上手になったね」と、日頃のお子さんの頑張りをあたたかくねぎらってあげて欲しいと思います。また、例えば「〇〇の部分がきれいな音だったね」、「たくさん練習した〇〇が上手く弾けたね」など具体的にお話してあげて下さい。

また、「間違ったらダメだよ」といった類の声かけは、お子さんにとってプレッシャーになるだけなので、しないようにしてください。ミスタッチのない、ノーミスの演奏が良い演奏とは限りません。発表会は採点競技ではなく、誰かと比べたり競うものでもありません。試験やコンクールとも目的が異なりますので、プレッシャーにならないように、そのようなお声掛けは気をつけて下さい。

ピアノの発表会、服装はどうする?

発表会にはどんな服で行けばいい?

――発表会には、本人・保護者はどのような服装で参加するのが良いのでしょうか?

その教室のカラーにもよるとは思いますが、せっかくの晴れ舞台ですので、おめかししたいですよね。また、クラシック音楽の性質上、ステージマナーを学ぶ上でも普段着やスニーカー、サンダルというのは舞台に上がるのには適していないと思います。

女の子でしたら、立派なドレスではなくても、ワンピースや、ブラウスにスカートといったもの。男の子でしたら、タキシードやスーツではなくても、きちんと襟のあるシャツや、制服でもよいでしょう。そういったきちっとした服装でしたら、お子さんも背筋を伸ばして演奏することができるのではないかと思います。

また、保護者の方も同様、ドレスアップではなくても、常識的な服装が良いと思います。ステージにあがることはないですが、Tシャツやジーンズ、サンダルといった普段着は、場にふさわしくないかなと思います。

発表会は他の人の演奏を聞く機会でもある

――その他、発表会に関して、先生の立場から生徒さん、生徒さんの親御さんに注意して欲しいことなどはありますか?

発表会には、できるだけ参加して欲しいと思っています。発表会を経験することで、本当に成長します。ですから、失敗や実力不足などに臆せず、まずは経験してほしいと思います。

また、注意して欲しいこととしては、当日、お友達の演奏もしっかり、最後まで、静かに聴いて欲しいということ。お友達の演奏を聴くことも発表会の大切な勉強の1つです。おしゃべりしたり、途中で席を立ったりせず、きちんと最後まで聴くようにして欲しいと思います。発表会が終わった後は、先生やお家の方と発表会での演奏についてだけでなく、これからの目標、弾いてみたい曲などをお話する時間を持ちたいですね。

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【連載】ピアノが上手くなる、ピアノで子どもを伸ばす方法

●第1回 お家でできる!子どもの音感を伸ばす方法 ~ピアノで音感を鍛えよう~

●第2回 お家でできる!子どものリズム感を伸ばす方法~ピアノでリズム感を鍛えよう~

●第3回 お家でできる!「譜読み」の練習法~楽譜を読めるようになろう!~

●第4回 お家でできる!上達する「ピアノの練習法」~ピアノが上手くなるには?~

●第5回 お家でできる!「発表会の練習法」~緊張しない方法は?~(本記事)

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